英語の音がつながる仕組みリエゾン・リダクション完全解説【保存版】

英会話勉強

「英語が聞き取れない…」
「ゆっくりなら聞こえるのに、ネイティブが話すと急にわからなくなる」

多くの英語初心者がぶつかる“リスニングの壁”。
その最大の原因が 英語特有の“音の変化” です。


  1. 英語は単語ごとに発音しない
    1. 文章になると音がつながる、消える、弱くなる
    2. リエゾン(音がつながる)
    3. リダクション(音が弱くなる・消える)
  2. 英語が聞き取れない最大の理由
    1. 「書いてある通り」に読んでいないから
  3. まずは知っておきたい英語の音のルール3つ
    1. ① ストレス(強弱)のある言語
    2. ② 子音と母音がぶつかるとつながる
    3. ③ 文中の機能語は弱くなる
  4. リエゾン(Liaison):音がつながる仕組み
    1. リエゾンとは?
    2. よくあるリエゾン例(初心者必須)
    3. ① 子音 + 母音
    4. ② 語尾の “t” “d” が母音につながる
    5. ③ 母音 + 母音で「Y音 / W音」が入る
    6. ④ 前置詞が弱くなりながらつながる
  5. リエゾンが起こると文章はこう聞こえる
  6. リダクション(Reduction):音が“弱くなる・消える”仕組み
    1. リダクションとは?
    2. よくあるリダクション例(初心者必須)
    3. ① to → タ(tuh) or トゥ
    4. ② for → ファ / フォ
    5. ③ of → ア / “ヴ”が消える
    6. ④ and → “ン” としか聞こえない
    7. ⑤ him / her の h が消える
  7. リエゾン + リダクションで英語は“別の言語”に聞こえる
  8. 今日から聞き取れるようになる練習法
    1. ① 音声を“文字に起こさず”聞く
    2. ② 5〜7秒の短い音声を10回聞く
    3. ③ 自分でも同じように発音してみる(超重要)
    4. ④ 日本人講師ではなく、ネイティブ音声を使う
    5. ⑤ シャドーイングは短文でOK
  9. まとめ:英語が聞こえるようになる鍵は「音の変化」
    1. ✔ リエゾン:音がつながる
    2. ✔ リダクション:音が弱くなる・消える

英語は単語ごとに発音しない

文章になると音がつながる、消える、弱くなる

この現象を理解しないまま聞こうとしても、
ネイティブ英語は絶対に聞き取れません。

この記事では、
英語の音の変化の中でも特に重要な


リエゾン(音がつながる)

リダクション(音が弱くなる・消える)

この2つを、
初心者でも“その日から聞こえる”レベルでわかりやすく解説します。


英語が聞き取れない最大の理由

それは…


「書いてある通り」に読んでいないから

英語は、日本語より 流れるように話す言語
そのため、ネイティブは自然と

・音をつなげる
・音を落とす
・音を弱める

という発音をします。

この仕組みを知らないと、聞こえるはずがありません。


まずは知っておきたい英語の音のルール3つ


① ストレス(強弱)のある言語

英語は“強く読む単語”が決まっており、
それ以外は自然と弱くなります。

② 子音と母音がぶつかるとつながる

英語は滑らかさを重視するため、
単語の境目が消えるようにつながります。

③ 文中の機能語は弱くなる

a、to、for、from、of などは弱形になるため、聞こえにくい。


これを踏まえて、
英語のリスニングで最重要の技術
リエゾンとリダクション を詳しく見ていきましょう。


リエゾン(Liaison):音がつながる仕組み


リエゾンとは?

単語と単語の音が連続して発音され、1つの音のようになること。

特に
✔ 子音 + 母音
✔ 母音 + 母音
のときによく起こります。


よくあるリエゾン例(初心者必須)


① 子音 + 母音

音が自然につながるパターン。

  • pick it → ピキット → pikit
  • take it → テイキット → take it
  • make it → メイキット → make it

② 語尾の “t” “d” が母音につながる

  • get it → ゲリッ
  • had it → ハディッ
  • read it → リーディッ

書き換えると、
get it → gerit
had it → hadit

となり、音が完全につながります。


③ 母音 + 母音で「Y音 / W音」が入る

ネイティブは母音の間に自然と音を滑らせます。

  • I am → アイ“ヤ”ム
  • I agree → アイ“ヤ”グリー
  • you are → ユー“ワー”

知らないと、別の単語に聞こえます。


④ 前置詞が弱くなりながらつながる

  • go to school → ゴトゥスクール → goto school
  • look at it → ルカディッ

to / at は弱形で激しく変化します。


リエゾンが起こると文章はこう聞こえる

例文:
I want to eat it.(私はそれを食べたい)

ネイティブだと👇
アイウォナイーディッ

want to → wanna
eat it → eedit

この音を知らないと、まったく聞き取れないのは当然です。


リダクション(Reduction):音が“弱くなる・消える”仕組み


リダクションとは?

文章の中で “弱く発音される単語” の音が変化すること。

特に以下の単語が強烈に弱くなります

  • to
  • for
  • of
  • and
  • from
  • him
  • her

英語は大事な単語にストレスを置くため、
それ以外は極端に弱くなります。


よくあるリダクション例(初心者必須)


① to → タ(tuh) or トゥ

  • I have to go. → アイハフ“タ”ゴー
  • want to → wanna(ワナ)

② for → ファ / フォ

  • Thank you for coming. → サンキューファカミン

③ of → ア / “ヴ”が消える

  • a lot of → アララ
  • kind of → カインダ

カジュアルな発音では “f” すら聞こえません。


④ and → “ン” としか聞こえない

  • bread and butter → ブレッンバター
  • you and I → ユー アンナイ

これを知らないと、単語が消えて聞こえます。


⑤ him / her の h が消える

  • tell him → テリム
  • give her → ギヴァー

日本人が特に聞き取れないポイント。


リエゾン + リダクションで英語は“別の言語”に聞こえる

例文:
What are you going to do today?

ネイティブ発音:
ワラユゴナドゥトゥデイ?

変化ポイント

  • what are → ワラー
  • going to → ゴナ
  • do today → ドゥトゥデイ

初心者が聞き取れないのは当然。


今日から聞き取れるようになる練習法


① 音声を“文字に起こさず”聞く

英語は書き言葉ではなく、音で理解する言語。
最初は書かずに耳だけで聞く練習をすると効果が高い。


② 5〜7秒の短い音声を10回聞く

長い音声は挫折します。
短く区切って、変化ポイントを耳で覚える。


③ 自分でも同じように発音してみる(超重要)

聞こえるようになるには
自分でその音を出せるようになること

リエゾンやリダクションは
“口で再現する”と一気に聞き取れるようになります。


④ 日本人講師ではなく、ネイティブ音声を使う

音の変化はネイティブの特徴。
アメリカ・イギリスの音声で練習するのがベスト。


⑤ シャドーイングは短文でOK

1文だけで十分効果があります

  • I wanna go.
  • Can you say that again?
  • Take a look at it.

音の変化を身体に染み込ませる練習です。


まとめ:英語が聞こえるようになる鍵は「音の変化」


✔ リエゾン:音がつながる

✔ リダクション:音が弱くなる・消える

この2つを知るだけで、英語の聞き取りは“別次元”になります。

英語は
書いてある通りに発音されない
単語ごとの発音では聞こえない

だからこそ、
音の変化のルールを理解した人だけが
ネイティブ英語を聞き取れるようになる。

あなたのリスニングは今日から変わります。
少しずつ音の変化を体で覚え、
「聞こえる英語」の世界へ進みましょう。

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