― 単語が出てこなくても会話は続けられる ―
英語を勉強している多くの人が、次のような経験をしたことがあるのではないでしょうか。
「言いたいことはあるのに、英語で説明できない」
「単語が分からなくて会話が止まってしまう」
「頭の中では日本語で考えているのに英語にできない」
この問題は、英語学習者の多くがぶつかる大きな壁です。
しかし実は、この壁の原因は英語力そのものではなく「言い換え力」にあることが多いのです。
ネイティブスピーカーであっても、すべての単語を知っているわけではありません。
知らない言葉が出てきたとき、彼らはどうしているのでしょうか。
答えはシンプルです。
別の言葉で説明しているのです。
つまり英語が話せる人は、単語力が圧倒的に多いのではなく、言い換える能力が高いのです。
この記事では、英語で説明できない状況を突破するための「言い換え力」の鍛え方について、
具体例を交えながら解説していきます。
英語で説明できない理由
まずは、なぜ英語で説明できなくなるのかを理解しましょう。
多くの人は英語を話すとき、次の流れで考えています。
- 日本語で考える
- 日本語を英語に翻訳する
- 英語を話す
この方法では、途中で必ず止まります。
例えば「つまようじ」という言葉を英語で言おうとした場合、
もし単語を知らなければそこで思考が停止してしまいます。
しかし英語を話せる人は違います。
- 伝えたい内容をイメージする
- 知っている英語で説明する
つまり「翻訳」ではなく、説明をしているのです。
例えば「つまようじ」が分からなくても、
a small stick to clean your teeth
(歯を掃除する小さい棒)
と言えば伝わります。
この能力こそが「言い換え力」です。
言い換え力とは何か
言い換え力とは、知らない単語を別の言葉で説明する能力のことです。
英語ではこの能力を paraphrasing(パラフレーズ) と呼びます。
実際、英語の試験やスピーキング試験でも、この能力は非常に重要視されています。
なぜなら、英語のコミュニケーションにおいて最も大切なのは、
完璧な単語を使うことではなく、意味を伝えることだからです。
例えば次のような言い換えができます。
例
microwave
→ machine to heat food quickly
scissors
→ tool for cutting paper
backpack
→ bag you carry on your back
このように、知らない単語でも説明することができれば、会話は止まりません。
言い換え力を鍛える3つの基本パターン
言い換えにはいくつかのパターンがあります。
まずは、初心者でもすぐ使える基本の型を覚えましょう。
①「何をするものか」で説明する
最も簡単な方法は、用途で説明することです。
例
thermometer
→ a tool to check temperature
umbrella
→ something you use when it rains
knife
→ a tool for cutting food
この型はとても便利です。
a tool for ~
something you use to ~
この2つだけでもかなりのことが説明できます。
②「どんな形か」で説明する
次は、見た目で説明する方法です。
例
snowman
→ a man made of snow
doughnut
→ a round sweet bread with a hole
pyramid
→ a triangle-shaped building
形や特徴を説明することで、かなりの単語をカバーできます。
③「どこで使うか」で説明する
場所やシチュエーションで説明する方法です。
例
cash register
→ a machine in a store to calculate money
subway
→ a train that runs under the city
lighthouse
→ a tower near the sea for ships
この方法は、実際の会話でもとても使いやすいです。
英語が話せる人がやっている思考法
英語が話せる人は、次のような考え方をしています。
「知らない単語は説明すればいい」
この考え方になると、英語は一気に楽になります。
例えば次の日本語を英語で言うとき、どう考えますか?
「ホッチキス」単語が分からないと止まってしまいます。
しかし言い換えれば、
a tool to connect papers
で伝わります。
つまり重要なのは、
英単語の知識よりも説明力なのです。
言い換え力を鍛えるトレーニング
では、具体的にどのように鍛えればよいのでしょうか。
ここからは実践的なトレーニング方法を紹介します。
トレーニング①:単語を説明する練習
辞書を見ながら、単語を説明する練習をします。
例
apple
→ a red or green fruit
bicycle
→ a vehicle with two wheels
television
→ a machine to watch programs
この練習はとても効果があります。
なぜなら、英語を「翻訳」ではなく「説明」で考える癖
がつくからです。
トレーニング②:英語版ジェスチャーゲーム
これはとても楽しいトレーニングです。
ルールは簡単です。
1つの単語を説明する
ただしその単語は使ってはいけない
例えば「pizza」と言ってはいけません。
代わりに
a round food with cheese and tomato
のように説明します。
これは海外ではTaboo game
というゲームとしてよく使われています。
言い換え力を鍛えるのに最適です。
トレーニング③:身の回りの物を英語で説明する
日常の物を英語で説明してみましょう。
例えば
リモコン
歯ブラシ
財布
冷蔵庫
これらを英語で説明します。
例
toothbrush
→ a tool to clean your teeth
wallet
→ something to carry money
refrigerator
→ a machine that keeps food cold
この練習を毎日5分続けるだけで、言い換え力は確実に伸びます。
英語が続く人は「完璧」を目指さない
英語が話せない人ほど、次のように考えます。
「正しい英単語を言わなければいけない」
しかし英語が話せる人は違います。
彼らは伝わればOKという考え方をしています。
例えば
「象」
elephant
が出てこなくても
a very big animal with a long nose
で通じます。
つまり英語は、完璧な単語ゲームではなくコミュニケーションなのです
言い換え力は英語力そのもの
実は、言い換え力は英語学習において非常に重要な能力です。
なぜならこの力があると
・会話が止まらない
・単語不足をカバーできる
・スピーキング力が伸びる
・英語脳が育つ
というメリットがあります。
英語が話せる人は、単語をたくさん知っているというより、
説明する能力が高いのです。
まとめ
英語で説明できない理由は、英語力不足ではなく、
言い換え力不足であることが多いです。
英語が話せる人は、知らない単語が出てきても止まりません。
代わりに説明します。
・用途で説明する
・形で説明する
・場所で説明する
この3つを意識するだけで、英語は一気に話しやすくなります。
英語を話すときに大切なのは、
完璧な単語ではなく、伝える力です。
もし英語で説明できなくて困ったときは、こう考えてみてください。
「この言葉を知らない人にどう説明するか?」
この思考が身につけば、英語は驚くほどスムーズに話せるようになります。
言い換え力は、英語を自由に使うための最強のスキルです。
今日からぜひ、「英語で説明する練習」を始めてみてください。
それだけで、あなたの英会話は確実に変わります。
